2017-11

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MAK's Watch Repiar Report

20100711003.jpg

それでは始めます…

MAKさんからお預かりのタグ・ホイヤーの
消費電流が高い(~3.63μA)ので修理となります。

ケースを開けて、リュウズを外し、
針を外して…っとドンドン分解していきます。

20100717001.jpg

中心部全てを外すとこんな感じ。

いわゆるETA社製、スイスメードのムーブで
ごくごく一般的なのですが、やっぱり時計の歴史が長いですから
ごく普通にオーバーホールし易いような構造になっています。
(ここが国産ムーブとは違うのです)

もうこのムーブは目を瞑ってもできるほどやってきました。
オメガ等にも使われていて、クォーツムーブの基本形は
全て同じといえば同じなのです。

消費電流を上げる要因を探ります…
(一つ一つの部品をチェック)

20100717002.jpg

顕微鏡をはさんでの撮影なのでわかりづらいのですが、
時計の一番中心も中心、秒車(秒針がつく歯車)に
汗、もしくは塩分のある水の浸入が認められます。

塩と緑青(銅系の緑色の錆)がしっかりと。
(ピント外してホントすみません)

20100717003.jpg

もちろんホゾ穴にも。

秒車のホゾ穴は真鍮にメッキなので地からの緑青です。

もう一方の赤いホゾ穴はルビー(もちろん人工)で
コランダムですから腐食はありません。

ここを中心に全てのパーツをを洗浄・清掃して
高級オイルを塗布して調整し組み上げていきます。



で、どうしてダイバーズウォッチでも人気のこの時計で
汗などの水分の浸入が起きてしまったかですが…

20100717004.jpg

原因はスクリュータイプのリュウズでした。

本来ダイバーズウォッチはリュウズにパッキン1~2個、
ケース側の接合部(チューブといいます)にもパッキン、
それをスクリューで締め上げるという構造が一般的です。

今回のタグ・ホイヤーはパッキンが既に溶けてる…
チューブに元々パッキンがない…という状況でした。
ライトダイバーズウォッチといっていいモデルなので
これは致し方ないです。

リュウズから伸びている針(巻真といいます)を伝って
時計の深層部である秒車まで届いてしまった…ということです。

で、このリュウズのパッキンですが、本来リュウズ自体の交換となります。
が、えらい金額が掛かりますし、また溶けてしまうということで
腐食しづらいものにパッキンだけ交換しました。しかもダブルで。
(でも、海やプールでは使わないほうが良いです)

20100717006.jpg

カレンダーが切り替わるところで針を付け、
ケースに仕舞い込みます。

裏蓋だけを外した状態での消費電流は
0.80~0.90(定格規定値1.20)、
電池はSR927SWという大型電池ですから
何もなければ5年以上は持ってしまいます。
(かなり調子が良いですよ)

20100717007.gif

ケースも全てチェック。

が、決定的な電池交換時のミス、
ケースの冶具ナメが…

経験の浅い時計屋さんは必ずといっていいほど
やってしまいます。やられましたな…

これは酷い…かなり深い(汗)
(やっぱりピンボケごめんなさい)

これを目立たないようにします。
相当深いのであまりやってしまうと
裏蓋が歪んで見えてしまいますのでこの辺で…

ということで完成!と思いきや…

20100717008.gif

ベゼルの夜光ポイントが!!!(汗)

ケースの洗浄に超音波洗浄器を使うのですが、
剥がれてしまった模様…

どうするよ…どうするよ…



えーっと(汗)ご安心ください。

全てをフォローできないのではこんな仕事してませんから…

20100717009.jpg

ちゃんとリペアできますから(爆)

強固なコーティングしてありますから
今度ははがれないでしょう…
(実はよく剥がれるところなのです)

裏蓋の件もありますが、時計を扱う人が原因の故障も多数です。
たとえ失敗しても取り戻せる、如何にそういう技を持っているかが
腕の見せ所となります。

ということで後1週間ほどランニングテストをして修理完了。



今回は時計修理のレポートとしては
余りにも掻い摘んだものですが、
皆さん、時計は是非信頼のあるところで
診てもらいましょうね。

特に電池交換なんて一番気を遣うところです。
実はどこも同じではないので値段で選ばず、
ご自身も知識を持って長く時計と付き合っていきましょう。
(ホムセンは絶対にやめましょう)



MAKさんも愛着を持って使っていただけるのではないかと…

…思います。




コメント

メカ かっこえー

愛着?ここまでしてもらったら湧かない訳ないでしょ
いい仕事してますねー
以前どこで電池交換したか思い出せない 所詮その程度の店ということでしょう
今後も主治医としてよろしこ
来週末ぐらいに受け取りOKかな?
錆の原因はMAK汁?

MAK汁、酸性度はそんなに強烈ではないですよ。
赤錆まみれの場合もよくあります(AIKATAのカルティエは凄かった…)
修理しながら使うと愛着が湧いてずっと使い続けてあげようと思うものです。
そういった自分自身のアイテムがあるというのは幸せなことですよね。
修理は適当に取りに来てください。その前にイベント目白押しなので連絡ください。

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